現役でフライトナースとして活躍している看護師さんの言葉に耳を傾ければ、実際のフライトナースの現場はどういったものなのか、どのような時にやりがいを感じることができるのか、苦労する部分は何なのか、などを知ることができます。
現在はまだフライトナースは少数のようで、将来この職業に就きたいという希望者がもっと増えて欲しい、というのが医療機関の切なる希望のようです。しかし、いったいどういった内容の仕事なのか、詳しく知る機会がないと、なかなか踏み込めない人もいると思います。
また、ドクターヘリを持っている病院もたくさんあるわけではありません。フライトナースになるための下積みや研修ができる病院は限られています。何かのきっかけでフライトナースになりたいと目指す看護師さんは、技術力や体力的な面についても磨いていく必要があります。しかしそれ以上に、冷静に物事を判断する力というものが求められると思います。そして、強い精神力です。ドクターヘリで向かった先で処置する場合、整った病院内での処置とは違い環境が悪いこともあるそうです。どんなに雑然とした環境でも冷静に判断して処置できる精神力と判断力が必要不可欠です。慣れない環境、初めての環境では人は戸惑うことも多く、普段はできていることができなくなったりすることも多々起こります。しかし、命を預かる仕事をしている立場として、できなかった、ということは有り得ないのです。常に冷静に判断する力、精神力も磨く必要があります。